格安SIM(MVNO)のメリットは安さ。これに尽きます。
私の経験から言えば、大手キャリアを利用していた頃の月額料金は約8,000円でしたが、格安SIMに変更してからは、2,000円程度に減少し、年間で考えると70,000円以上の節約となりました。
格安SIMは大手キャリアの回線を借りて運用しているため、広告費や店舗維持費が抑えられ、その分料金が安く設定されています。
格安SIMにするべき3つの理由
月額料金 | 年間料金 | |
---|---|---|
大手キャリア | 約8,000円 | 約96,000円 |
格安SIM | 約1,000~2,000円 | 約12,000~24,000円 |
契約する事業者やデータ容量によっても変わりますが、平均額で見れば、明らかに格安SIMの方が経済的です。
ただ、大手キャリアでも異色なのが楽天モバイルで、他の3キャリアとは違い、「楽天最強プラン」のみというシンプルな料金プランで勝負しています。
楽天最強プランは、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、それ以上は無制限で3,278円という3段階の変動型プランです。正直携帯回線の中ではコスパ最強だと思います。
しかし、楽天モバイルの将来性や、通信の安定性、つながりやすさを考えると、メインで使うにはちょっと勇気がいるかなって感じです。
通信速度
格安SIMは、ピークタイムにおいて通信速度が落ちやすいと言われています。しかし、これは住んでいる地域や時間、契約しているMVNO事業者次第なところもあるので、必ずしも格安SIMが遅いわけではありません。
ただ、あくまで傾向としては、大手の格安SIMの方が回線速度が安定している傾向はあります。特にKDDI自ら運営しているUQモバイルと、ソフトバンク系のワイモバイルあたりは速度の評判も良いです。
私は過去にUQモバイルを利用していましたが、日常利用では、SNSの閲覧やメールのやり取り、ウェブサーフィンに関しては特に不便を感じたことはありませんでした。
ただし、動画を高画質で視聴するときなどは、大手キャリアの方が優れていると感じましたね。
サポート体制
格安SIMは店舗が少なく、ほとんどのサポートがオンラインで行われます。私は以前、データ設定に関する問題に直面したとき、オンラインのFAQや掲示板を参考に自力で解決しました。
今はどの事業者も、公式サイト内でトラブルの解決方法を分かりやすく案内してるので、自分で調べて解決するのが苦でない方であれば、格安SIMでも問題ないでしょう。
端末の自由度
大手キャリアのオンラインショップと比べると、どうしても格安SIMのオンラインショップの品揃えは見劣りします。
最新のiPhoneやGalaxyを格安SIMのショップで入手するのは難しいので、新型スマホに強いこだわりがある場合は、Apple公式のSIMフリーモデルや、大手キャリアで端末のみ購入する必要があります。
ちなみに、iPhoneでも型落ちのモデルあれば、格安SIMのショップで扱ってるケースも増えており、中古端末なら、UQモバイルでau認定の高品質な中古のiPhoneも販売中です。
大手キャリアのシェア率と今後
2022年12月末時点での大手キャリアの市場シェアと現在の契約者状況に関する情報です。MVNOの市場では、1732の事業者が存在し、市場シェアは13.8%となっています。
キャリア名 | 市場シェア | 売上高(億円) | 営業利益(億円) | 営業利益率(%) |
---|---|---|---|---|
NTTドコモ | 36.1% | 47138 | 9279 | 19.7 |
KDDIグループ | 27.0% | 54467 | 10606 | 19.5 |
ソフトバンク | 20.9% | 56906 | 9857 | 17.3 |
楽天モバイル | 2.2% | 2275 | -4212 | -85.1 |
これからの携帯キャリアは、ただ通信サービスを提供するだけでなく、顧客基盤を活かした経済圏を展開することが求められていくでしょう。
これには、ポイントサービスやショッピング、エンターテインメントなど、様々な付加価値サービスを統合したプラットフォームの構築が含まれます。
消費者のライフスタイルに密接に関わるサービスを提供することで、ユーザーの日常生活に溶け込むエコシステムを作り上げることが重要です。
結局のところ、これからの携帯キャリアの競争は、単に通信速度やエリアの広さだけではなく、どれだけ多角的なサービスを顧客に提供できるか、またそれをいかに生活に密着させるかによって、大きく左右されることになります。